パートのおばちゃん。今プリンの販売はしていません。
by mitakapurin
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何事も起こらないニュートラルな毎日。 それはじつは極細のヒモの上を歩く綱渡りでバランスが狂えばあっという間に私達は奈落の底に落ちてしまう。 日常は奇跡的な積み重ねの元に成り立っている。
何かが起きてニュートラルでなくなったときに人はどんなふうにバランスを取り直すのか。 「人生が他者である」ことを拒んで「ぬるく赦され続けた人生」を賭けることを避けて私はニュートラルな人生にしがみついている。予想もつかない人生は疲れるから。
いつか訪れる何かに怯えながらもしかしたら何も訪れずにニュートラルなままで綱を渡りきるかもしれないけどそれはそれで幸せなんでしょと言い聞かせて。
映画監督・西川美和の長編作品。 何かが起きてバランスが崩れた男二人(+少年一人)がどうやってバランスを取り直してゆくのか。 装丁やあらすじから重厚で深刻な雰囲気をイメージしていたけどふたを開ければ海外ドラマ「フルハウス」に近いホームコメディの側面もあってどんどん読み進む。
24時間テレビも終わり平成JUMP(←正しくはHey! Say! JUMP)のメンバーの名前を何人かおぼえ急に涼しくなった夏の終わりに読むのにぴったりの本だった。読み終わるのが惜しくなる本がある夜更け。これは本当に幸せ。 それにしても惚れ惚れする才能だなあ、西川美和さん!映画化も楽しみ。
by mitakapurin
| 2015-08-24 14:35
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