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以前、〈2万円〉という記事を書きました。 自分がしたいあることのためには 約2万円が必要だ、という内容。 種を明かせばその2万円は山形への交通費でした。 山形で毎月行われている「小説家になろう講座」に 参加したかったのです。 今月の講師は作家の島本理生さんとフリーライターの瀧井朝世さん、 さらに出版各社の編集者の皆さん(すべて物腰柔らかな女性ばかり)。 現地に到着して。以下敬称略で失礼します。 本物の島本理生だ、写真より華奢で可愛いなあ。 あのサンダル涼しげでいいなあ。 瀧井朝世きれいだなあ。きれいで頭がいいってずるいなあ。 編集者の女性達もみんな品が良くてきれいで頭が良さそう。 頭の回転が早くてしゃべったら面白いんだろうなあ。 そんなのんきな感想を脳内でもてあそぶのも束の間。 受講性による作品をプロの皆さんが講評する時間が始まりました。 震撼しました。 ゲストとして来ている皆さんは 作品の足りない部分を指摘しつつも 基本的にはいいところをほめて伸ばそうというスタンス。 私が震撼したのは 毎回司会進行をつとめる文芸評論家の池上冬樹さんの 歯に衣着せぬ講評。 「はい、それでは次の作品。 面白かった人、手をあげて。面白くないと思った人、手をあげて」 自分の作品だったら卒倒しています。 自分の作品じゃなくてもこんなに衝撃を受けているのに。 このあとどれだけの罵詈雑言が続くのだろうと身構えていたら 「僕はけっこう面白く読みましたけどね」 と続いたのでほっとしました。 しかし、こんなことぐらいでへこたれているようではダメですね。 後半のトークショーでも示唆に富むお話が たくさん聞けて有意義でした。 この2時間ちょっとの講座が終わったら 自由参加の懇親会があったけれど 引っこ抜かれるくらい後ろ髪を引かれつつ とんぼ帰りで家路につきました。 たったの2時間でしたがかなり刺激を受けました。 雷に打たれたシイタケ畑の気分。 私が夢見ている〈文章を書いて生活をしている人〉が 目の前にいて、リアルに感じられたのが収穫でした。 作家って架空の存在ではないんだな。 また、トークの中で印象的だったのは 島本さんが一度もアルバイトをしたことがない、という言葉。 小学生からずっと小説を書き続けて 高校生でデビュー、 その後もコンスタントに売れ続けて…。 とにかく大量の文章と長い時間格闘し続けてきた人なんだと思う。 才能がうんぬん言ったって、 量をこなさないと見えない地平がある。 いっぱい書かないとな。
by mitakapurin
| 2015-05-26 16:24
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