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『フルハウス』の新作が作られると言うニュースを聞きました。 『フルハウス』ってご存知ですか。 アメリカの傑作シチュエーションコメディですね。 ホームドラマです。 妻に先立たれたシングルパパ+2人の男友達の3人で 3人の女の子を育てていく話。 おもしろいので子供達と一緒に見たいと思ってDVDも買いましたね。 マイケル・J・フォックスの『ファミリータイズ』も好きでした。 最近ではETVで『アイカーリー』『ビクトリアス』『サム&キャット』など 放映されています。 せっせと録画して親子で見ています。 吉本新喜劇も同じ系統だと思いますね。 スタジオと舞台という違いはありますけれども。 こういったドラマを見ていつも思うのが 「おもしろいってどういうことだろう」 「どうしてここでこんなに笑っちゃうんだろう」 分析してみるんだけどなんだかうまくいかない。 演じている人の声や顔の表情。 全体の文脈からのずれ。 予想を裏切る展開。 そういうのが全部ブレンドされて笑いが生まれる。 こういうシチュエーションコメディみたいのを文章でやりたい、 と思うのですがこれが難しいです。 文章でおもしろがらせるって難しい。 東野圭吾『毒笑小説』文庫版の付録対談で 京極夏彦さんと東野さんが語っていたことが印象的です。 泣きのツボは広い。 笑いのツボは狭く、かつ、すべりの地雷がそこら中に埋まっているから気をつけろ。 『毒笑小説』の中の短編はどれもおもしろいけど 『手作りマダム』『ホームアローンじいさん』でとくに笑いましたね。 東野圭吾さんの理系っぽい乾いた文体も好きですが、 三谷幸喜さんの初期のエッセイや 東海林さだおさんの語り口が理想です。 でも 笑える読み物ではなくても おもしろいものはたくさんあります。 柳美里作品なんて、読んだあとは 石を飲んだような気分になるのに 時々読みたくなる。 彼女の作品は必ず図書館で読みます。 買うのをケチっているわけでなく 読んだ後のダメージが大きいので一人では読みたくないのです。 他にも読書している人がいる中で読みたい。 今やカフェや電車などでは紙の本読んでいる人いませんからね。 読後感が爽やかでなくても 前向きになれなくても それでもやっぱりおもしろい。 同じ50音+漢字というツールを使って 同じ文字数で書かれた世界でも 書く人によってこんなにも変わる。 揺れる場所は違っても なにかしら心を揺さぶられることが 「おもしろい」ってことなのかもしれません。
by mitakapurin
| 2015-05-09 12:44
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