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〈恐怖!大人の山手線ゲーム〉に続きましてご紹介したいのが 〈戦慄!大人のアンケート〉。
私が初めて〈大人のアンケート〉の罠にかかったのは約10年前。 転勤先でその土地になじもうと思い切って加入した歴史のある大きな育児サークル〈プッチンプリン(仮名)〉。 2歳の娘を連れて近所の大きな公園で月2回催されている育児サークル〈プッチンプリン(仮名)〉の活動に顔を出してみました。 初めての育児サークルなるものにドキドキしながらも、私と同じように引っ越して来たばかりのSさん親子とも仲良くなることができ、2ヶ月ほどが経ちました。 ある晩、電話が鳴りました。 出ると育児サークルの会長さんです。 いったいなんだろう?。 単なる連絡事項かと思っていました。 「プリンさんですか。あの、じつは、来期のプッチンプリンの」 「はい?」 「会長になってくれませんか?」 「・・・へ?!」 歴史ある大所帯の育児サークルの会長に私のようなぽっと出の新人が? いったい何がどうしてそうなるの? まさか、「プリンさんあなたには会長としての素質があるわ!!」とでも? 唐突な申し出に混乱していると会長さんは言いました。 「この前配ったアンケートに、プリンさん“サークル活動のお手伝いをしてもいい”の欄にマルしてくれましたよね」 「・・・ああ、そういえばそんなものを書いたような覚えが・・・」 「あれにマルしてくれたの、プリンさんだけなんです!だからお願いします!!」 「わ・私だけ? あんなに大勢メンバーがいるのに、私だけ? 私引っ越して来たばかりでサークルのこともよくわかっていませんし・・・」 「副会長と書記と会計さんは、どうにか引き受けてくれる人がいたので、プリンさん、会長引き受けて下さい!」 外堀を埋められた形でした。完全に押しつけ状態です。アンケートという名の、役員を引き受けさせるための罠だったのです。地元民はみんなそういう事情を知っていてだれもマルをしなかったのでした。 (明智光秀に寝首をかかれた織田信長はこんな気持ちだったのか!) と身の程知らずの感情移入さえしてしまうほど“だまし討ち感”がすごかったです。 ちなみに会計を引き受けたのは同じく新顔のSさんでした。 「少し考えさせて下さい」 と言って電話を切った後、少し考えました。 上には幼稚園の子が二人いて、会長は荷が重かったけど結局引き受けてしまいました。 なんでかと言うとその頃の私は岡本太郎(芸術は爆発だの人)に心酔していまして、 「二つの道で迷っているなら、いやなほうを選べ」 という名言に踊らされてしまったのです。 この言葉の意味はですね、 「あなたはなぜ、いやなほうの選択肢をすぐに切り捨てず迷っているのか? それはいやだと思いつつもその選択肢に抗いがたい魅力を感じているからだ」 というようなことです。 それからもう1つ、怒りが私を駆り立てました。 (むっかー! 売られたケンカは買ったろうじゃないか!! 絶対これまでよりめっちゃ面白いサークルにしたるかんなー!!) 幸い織田信長のように死なずに済んだ私はなんだかムラムラと脳内が炎上してきて引き受けることを選んでしまいました。 (あと、「子どもが喜ぶから」という気持ちと「子どもにかっこつけたい」という気持ちもあった) 引き受けたはいいけれど上がり症の私は人前で話すことが苦手だったので、毎回ある秘策を施しました。 それは・・・ ウイスキーをひっかけてから育児サークルに向かう。 でした。
by mitakapurin
| 2016-06-27 13:55
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